日本人の礼儀は、中国の賢人孔子が案出した年齢による階層制度を基本とする道徳観念である儒教の精神が反映されています。遠い昔、社会の秩序を守っていくには、儒教の「礼儀」の教えに倣うべきと考えられていました。
日本文化では、「礼儀作法とは、相手に対する心遣いや思いやりの心を、日本人特有の自らを抑制する美意識を通してさりげなく表すもの」とされています。
代表的な武家作法である小笠原流礼法では、儒教の教えを受けた立居振舞いの決まりごとを今日まで伝えています。元来、武家の独占的な領域であり、「お止め流」であった小笠原流礼法は、約800年前、鎌倉幕府の基礎を築いた源頼朝へ、卓越した弓術、馬術を伝授したところから発展してきました。