贈答の包み、水引きの結び
  贈り贈られるという習慣は世界中のどこでもみられますが、日本の贈答のしきたりのように、贈る相手、贈る場合、贈る品によっていろいろな配慮がこらされるのは珍しいことです。

 第一に、近年は省略されることも多いようですが、日本の贈り物は必ず白い包みでつつまれ、もしくは覆われることが決まりになっています。

 これは物が包まれることで、送り主の身の汚れや外界の悪疫からその品物を隔てる境界の役割の意味が込められています。

 礼法では、贈り物を包む紙を、それぞれの品にあわせてそれぞれ異なる形に折りあげ、贈られた側が贈り物の中身を包みによって知ることができるように、数百種の包み方を定めています。品物によって「形」を違えて「折る」ことから「折形」と呼びならわしています。

 次に、日本の贈答の特徴として水引の結びが挙げられます。水引はその昔、唐からの渡来品の箱を四手にかけて結んだ紅白の麻糸から変化したものといわれます。水引を贈る品にかけて結ぶのは、「自分を正しくして、先様を敬い、奉仕する意思」を表明しているのだとされています。

 折形も水引をかけて使用されることがあります。日本の贈答は折形と水引の結びによって、贈る「心」をデザインし、贈答の「形」をつくりあげます。

 贈り主のまごころと、手のぬくもりがそのまま伝えられる日本独特の包み結びを、祝儀不祝儀、また季節折々の贈答に生かしてみてはいかがでしょうか。

贈答の包み
水引の結び
応用結び


 水引きの基本結びは、ま結び、片なわ、もろなわ、あわびなどですが、そのほかに数十種にのぼる応用結びが完成されています。

 おそらく最初はま結びで結んでいたのが、余った端をうまく処理しようとしているうちにいろいろな結び方を考え出したものでしょう。

 松、竹、梅などの結びはよく知られています。
もろなわ相生結び
蝶型相生結び
組淡路
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